ANAグループでは、「社員の安全と健康の確保、快適な職場環境づくりは企業活動の基盤である」という考えのもと、2016年4月に「ANAグループ健康経営」を宣言しました。 宣言では、社員の健康管理・疾病予防・メンタルヘルス・安全衛生活動の強化に重点的に取り組むとともに、生活習慣病に関する指標を定め、進捗把握に努めています。
ANAグループ健康経営宣言(ANAグループ労働安全衛生方針を含む)は、取締役会の承認を受けています。
トップメッセージ
「人の力」を源泉に、すべての社員がいきいきと輝き、 「ワクワク」を創造し続ける企業グループへ ANAグループの価値創造の源泉は、一貫して「人の力」にあります。私たちは、コロナ禍という未曾有の危機から、2023年度からの前中期経営戦略で、「人財」を最優先の重要課題(マテリアリティ)として特定し、社員一人ひとりの自律性と「グループ総合力」で、成長軌道への回帰を果たしてきました。この経験を通じて、社員が心身ともに健康であり、最大限に能力を発揮できる状態こそが、持続的な企業価値向上の基盤であることを改めて強く認識しました。 社員の心身の健康と幸福の追求は、新たな変革を生み出す組織文化を醸成し、お客様に「ワクワク」を届けるなど、ANAグループの価値創造サイクルを回すための、不可欠な投資であると考えています。
現在、私たちは2029年度までを対象とした「中期健康経営計画」を進めています。フィジカル・メンタル両面での予防対策の強化はもちろんのこと、蓄積された健康データの分析に基づく独自の施策展開や、労働安全衛生の徹底に注力しています。各指標や重点テーマは年度毎に分析し、課題を明確にして、ANAグループ各社の役員をウェルネスオフィサー(WO)に任命して改善に取り組んでいます。これらの取り組みを通じて、多様な人財がその個性を存分に発揮できる環境を整えてまいります。 健康という揺るぎない基盤の上に、多様な個性が響き合い、社会に新たな価値を提供し続けるANAグループを目指してまいります。
ANAグループ健康白書
宣言に基づく取り組みをまとめた「健康白書」を発行・公開しています。
(過去のANAグループ健康白書) ・2023年度
・2024年度
健康経営推進体制
推進体制
ANAグループでは、CWO(チーフウェルネスオフィサー)のもと、会社・健康保険組合・社員が「三位一体」となり、全国の健康管理室や各社の責任者等と連携して全社員の健康づくりを推進しています。
全国グループ健康管理室・健康管理センター
健康経営戦略マップ
健康課題の解決に向けた取り組みと期待される効果の繋がりを掲載しています。
労働安全衛生
安全で快適な職場環境づくりに向けた取り組みや方針を掲載しています。
ANAグループ健康経営宣言
ANAグループは、働く全ての社員一人ひとりが、心身共に健康であり、いきいきと仕事に取り組んでいくことが、最も重要だと考えています。「社員の安全と健康の確保、快適な職場環境づくりは企業活動の基礎である」という考えの下に制定した「ANAグループ労働安全衛生方針」に則り、ANAグループ社員・会社・健康保険組合が一体となって、ANAグループ社員のQOL*1と企業価値向上、そして健康で長く働くことのできる環境の整備に向けて、これから一層積極的に取り組んでいくことを宣言します。
*1. QOL:Quality of Lifeの略で、健康であることを基盤とした生活の質を意味します。
ANAグループは、元気に活躍する社員の笑顔がお客様の笑顔に繋がるという考えの下、「社会と共に持続的に成長できる企業グループ」として「夢にあふれる未来への貢献」を一歩一歩実現し、「世界のリーディングエアライングループ」を目指します。
ANAグループ労働安全衛生方針
労働災害の発生防止と社員の心とからだの健康の保持増進を促進します。
施策の展開とマネジメントシステム(PDCAサイクル)の運用で改善を図ります。
法令や規定を尊守し、労働安全衛生活動の周知を通じて社員の意識を喚起します。
ANAホールディングス株式会社 代表取締役社長(当時) 片野坂 真哉
ANAグループ労働安全衛生方針
労働安全衛生法の確実な遵守と対応
ANAグループにおける労働安全衛生活動の実施サイクル
活動状況については、適宜 チーフウェルネスオフィサー(CWO)を通してグループ経営戦略会議および取締役会に報告されます。
PLAN
作業環境測定、リスクアセスメント、健康管理指標達成状況、定期健康診断結果、ストレスチェック結果、労災実績、労働時間実績等、安全衛生に関する調査・実績からリスク要因を特定し、安全衛生委員会において優先順位を審議の上 定量的な目標設定、年間活動計画を策定しています。
DO
年間活動計画に基づき、各事業場の安全衛生委員会において産業医、安全・衛生管理者、労働組合からの推薦委員等により労使一体となって目標達成に向けた実効性のある取り組みを行っています。
緊急事態発生時の対応については、「ANAグループトータルリスクマネジメント規程」に基づいて各事業場で作成した緊急時行動マニュアルに則り、緊急事態発生時の一次措置、救急搬送、緊急連絡等が適切に実施できる体制を整備しています。
CHECK
毎月1回開催する安全衛生委員会において、産業医も参加する職場巡視による職場の安全状況確認を行うとともに、活動計画の進捗管理、労災やヒヤリハット事例、定期健康診断等各種健康管理に関わる実績の分析等を行い、今後の安全衛生活動につなげています。
労働災害発生時には、すみやかに当事者を含む関係者からの聞き取りや現場での再現調査、写真撮影等を基にした要因分析を行い、今後の対策を策定の上、安全衛生委員会への報告・審議および事業所内周知を行うことで再発防止に努めています。
ANAグループ労政部はANAグループ各社に対し、ISO45001の要件に基づいたチェックリストに従い、労働基準法や労働安全衛生法等に照らして適切な対応を講じているかの点検を行っています。各社ではこの点検を通じて課題の早期発見と自主的な改善に努め、労働災害の防止に向けて一丸となって取り組んでいます。
ACTION
上記分析を基に安全衛生委員会において危険源の除去・リスク低減に向けた改善策の審議を行い、今後の活動計画に反映させています。
雇入れ時および作業内容変更時に実施する安全衛生教育において、事業場のリスク要因分析等の情報を反映させることで、当事者意識の向上、健康傷害および労働災害の防止につなげています。
契約・調達においては、「ANAグループ調達方針」の中で、ANAグループのサービス・製品に関わるすべてのサプライヤーの皆様にANAグループと共に遵守いただきたい指針として、「安全かつ衛生的な職場環境の確保」「労働災害・事故への対応」「緊急時への対応」等、安全衛生に関する要件を定め、契約に際してANAグループの求める労働安全衛生基準を満たしているかを確認しています。
労働安全や健康に関する社員教育の実施 ANAグループでは、労働安全や健康保持増進のために社員向けのセミナーを多数開催しています。社員一人ひとりが安全や健康に対する意識を高め、これを継続させることが重要と考えており、気軽に参加できるセミナーの開催を通じて、労働安全や健康に対する気運の醸成に努めています。
各種指標と取り組み内容
フィジカル等の重点課題における具体的な施策と進捗状況をご覧いただけます。
Ⅰ.健康経営の目標指標
Ⅱ.これまでの実績と課題
Ⅲ. 重点テーマと取り組み内容
フィジカル面での健康施策
詳細は以下をご参照ください。
女性特有の疾病対策
女性特有の疾病対策として、11人に1人がかかるといわれている乳がんの早期発見のため「乳腺エコー検査」(2025年度受診率:83.1%) を健康診断の検査項目に追加しました。その他にも、e-learning等を通じて男女の健康課題への相互理解を促すとともに、産業医や外部講師を招いたセミナーを開催するなど、性別、年齢、役職を問わずグループ全社員を対象に取り組みを推進しています。
がん予防
がん予防への取り組みとして、全グループ社員を対象にしたEラーニングの実施や日本人の死亡原因の上位となっている「大腸がん検査」を健康診断の検査項目に追加する等、健康保険組合と一体となってがん予防の普及・啓発に努めています。
生活習慣病予防
生活習慣病予防への取り組みとして、「健康管理指標」を設定し、ANAグループ全体および各グループ社にて2030年3月末までに目標値を達成することを目指しています。健康管理指標は、「喫煙率」「メタボ該当率」「BMI適正比率」「身体愁訴該当率」の4項目を掲げており、毎年KPIを設定し、モニターします。
禁煙施策では(オンライン卒煙サポートプログラム)を実施しています。
ANAグループExercise・ANAグループ体操の制作
「安全」「衛生(健康)」を強化すべく、「ANAグループExercise」・「ANAグループ体操」を作成しました。Exerciseを習慣化することは、健康増進につながるとともに、労働災害の防止にむけた意識の向上、リフレッシュなどの効果も期待できます。 また、全グループ社員を対象とする健康増進アプリ「MY HEALTH WEB」を通じて、健康関連情報の発信やウォーキング大会の開催を実施し、運動習慣の確立を促しています。
ANAグループ体操はyoutubeにもアップしておりますので、どなたでもお気軽に体験いただけます。専門的な知識を踏まえて構成されたこの体操は、全身のストレッチから体力強化まで、トータルに実践できます。
ANAグループ体操(英語版)
メンタル面での健康施策
詳細は以下をご参照ください。
ANAグループでは、毎年全社員を対象にストレスチェックを実施しています。 2025年度~ストレスチェック受検率:80.4%、高ストレス者率:9.5%(いずれもANA個社実績) グループ社員がメンタルヘルス不調となることを未然に防止する(一次予防)とともに、高ストレス者に向けて、グループ内の産業保健スタッフによる個別のフォローは勿論、外部相談窓口*等の設置や高ストレス者向けのセミナー開催等の取り組みを実施してきました。
外部相談窓口に対する投資額は、年間600万円となっています。(※ANA個社の状況。)
その他の健康施策
グループ各社の取り組み
外部からの評価
社外からの評価や、健康経営に関する各種認定・受賞実績をご紹介します。